安定型愛着スタイルの特徴とは？形成過程やコミュニケーションスタイルまで

みなさん、こんにちは！
今回は、愛着スタイルの中でも特に注目されている「安定型愛着」についてご紹介させていただきます。安定型愛着は、4つの愛着スタイルの中で最も健全な形とされており、対人関係において大きな強みとなる特徴をお持ちの方々が多いんです。

そんな安定型、どんな愛着スタイルなのでしょうか？

安定型愛着の形成過程

安定型愛着は、どのように形成されるのでしょうか。

その鍵となるのが、幼い頃の養育環境なんです。例えば、お子さんが不安そうな表情を見せたときに、優しく声をかけてあげられる。泣いているときには適切に慰めてあげられる。でも、遊びに夢中になっているときには見守ってあげられる—。このような一貫性のある温かい関わりが、お子さんの中に安定した愛着を育んでいきます。

「でも、うちの親はそうではなかったかも…」と心配される方もいらっしゃるかもしれませんね。ご安心ください。大人になってからでも、意識的な努力で安定型の特徴を育てていくことは十分可能なんです。

安定型愛着の主な特徴

対人関係における特徴

安定型愛着をお持ちの方は、人との距離感がとても上手なんです。べったりしすぎることもなければ、かといって必要以上に距離を置くこともありません。

例えば、親友と一緒にいるのは大好きだけれど、親友が他の友達と遊びに行くことにもまったく抵抗がない。パートナーとの時間も大切にしつつ、お互いの趣味の時間も尊重できる。そんなバランスの取れた関係性を自然に築いていけるんです。

感情表現と感情管理

感情面での特徴も興味深いものがありますよ。安定型の方は、自分の気持ちに正直になれる方が多いんです。

「嬉しい」ときは素直に喜びを表現できて、「悲しい」ときは周りに相談することもできる。でも、だからといって感情的になりすぎることは少ないんです。例えば、職場でストレスを感じても、感情的に爆発するのではなく、「この状況をどうすれば改善できるだろう」と、建設的に考えることができます。

コミュニケーションスタイル

安定型の方のお話を聞いていると、とても心地よい印象を受けることが多いんです。なぜでしょうか？

それは、相手の話にしっかりと耳を傾けながら、自分の考えも率直に伝えられるバランスの良さにあります。例えば、意見が違うときも、相手を否定するのではなく、「なるほど、そういう考え方もありますね。私はこう思うのですが、いかがでしょうか？」といった形で、建設的な対話を展開できるんです。

安定型愛着を育むために

「自分は安定型ではないかも…」と思われた方も、ご心配なく。私たちは誰でも、少しずつ成長していけるんです。

まずは、自分の気持ちに目を向けてみましょう。「なぜ、こんな反応をしてしまうのかな？」と、優しく自分を見つめ直してみるのです。決して自分を責める必要はありません。これまでの経験から身につけた対処法であり、その時点での最善だったはずですから。

また、信頼できる人との関係性を大切にしていくことも効果的です。すべての関係が一度にうまくいく必要はありません。まずは一人の信頼できる人との関係から、少しずつ安定した関係性を築いていけばいいんです。

まとめ

安定型愛着の特徴について、いかがでしたでしょうか？決して「こうでなければならない」という型にはめる必要はありません。それぞれの方に、その方なりの素敵な特徴があるはずです。

ただ、より良い人間関係を築きたいと願うのであれば、今回ご紹介した特徴を少しずつ取り入れていくことで、きっと新しい可能性が開けてくることでしょう。

皆さまの人間関係がより豊かなものになりますように。そして、そのプロセスを楽しんでいただけましたら幸いです。

何か気になることがございましたら、ぜひ専門家にご相談ください。皆さまの成長を、心より応援しております。

村田美咲

Buzzle編集長

東洋英和女学院大学人間科学部臨床心理コース卒業。
大学院進学後心理士および臨床心理士の資格を取得。現在は心理学に関してのライターとして活躍中。
一児の母であり、育児の観点からも愛着スタイルについて発信中です。