回避型の友達いない、恋愛できない悩みはどうやって解決するべき？

「なんで私は友達を作るのが苦手なんだろう…」「付き合っても長続きしない…」そんな悩みを抱えていらっしゃる方の中には、回避型愛着の特徴をお持ちの方が多くいらっしゃいます。

今回は、回避型の方が抱えやすい対人関係の悩みと、その解決のためのヒントについてお話させていただきます！

回避型はなぜ友達ができにくい？！

回避型は友達ができにくいと実感する方が多いです。回避型の方が友達作りに難しさを感じる理由には、いくつかの特徴的なパターンがあります。

深い関係を築けない

「相手と仲良くなりすぎるのが怖い」「深い話になると避けてしまう」—このような経験はありませんか？

回避型の方は、表面的な関係は得意でも、それ以上親密になることに不安を感じやすい傾向があります。例えば、同僚との雑談は楽しめても、個人的な話題になると急に身構えてしまったり、距離を置きたくなってしまったりするんです。

これ傷つきたくないから自己防衛をするという心理が隠されています。

友達と親密になることへの不安

「相手に期待されるのが怖い」「深い関係になると傷つくかもしれない」といった不安をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

この不安は、過去の経験から学んだ防衛反応であることが多いんです。でも、この防衛反応が、かえって望む関係性を築く妨げになってしまうことも。

人との距離感の取り方

「近すぎず、遠すぎず」の距離感を保つのが難しい—これも回避型の方によく見られる悩みです。相手が近づいてくると距離を置きたくなり、離れていくと寂しさを感じる。この揺れ動く気持ちに戸惑われる方も多いですよね。

友達関係を改善するためのアプローチは？

では、どのように改善していけばよいのでしょうか？

小さなステップからの自己開示

いきなり深い関係を築こうとする必要はありません。例えば、こんな小さな一歩から始めてみましょう。

• 好きな映画の話をする
• 休日の予定を共有する
• 軽い悩み事を相談してみる

怖がらず、小さな話題から自分の好きなことや自分の生活、考えていることなどを共有していくことを練習していきましょう。

安全な関係性の築き方

信頼できる人を見つけ、少しずつ関係性を深めていくのがおすすめです。理解のある人とならば、「今は距離を置きたい」と正直に伝えることもできますよね。
自分の中で、この人なら話しやすそう！という人がいれば、小さなことから打ち明けていくのもいいと思います。

自分のペースを大切にする方法

無理に「仲良くならなければ」と思う必要はありません。自分の心地よいペースを大切にしながら、少しずつ関係性を育んでいけばいいんです。
少ししんどくなったら予定を断ってもOK！着実に、無理をしない範囲で自分を開示していきましょう。

回避型が恋愛できにくいのはなぜ？

パートナーとの親密さへの抵抗感

恋愛関係では、より深い親密さが自然と求められます。特に回避型の方は、この親密さに対して強い抵抗感を感じやすい傾向にあるんです。

例えば、こんな経験はありませんか？

これらは、回避型の方によく見られる反応なんです。相手が親密さを求めれば求めるほど、むしろ距離を置きたくなってしまう。頭では「もっと仲良くなりたい」と思っているのに、体が勝手に後ずさりしてしまうような感覚…そんな経験をされている方も多いのではないでしょうか。

感情表現の難しさ

回避型の方の多くが、感情表現に関して特有の困難を感じていらっしゃいます。

「好き」という気持ちはちゃんとあるのに、それを素直に表現できない。例えば、

• 「ありがとう」と言いたい時でも、照れくさくて言えない
• 相手の優しさに感動しても、表情や態度に表れない
• 「愛してる」という言葉が、どうしても口から出てこない
• 嬉しい気持ちを、つい冗談めかして誤魔化してしまう

これは決して、感情が薄いわけではありません。むしろ、深い感情があるからこそ、その表現に慎重になってしまうことも多いんです。

特に辛いのは、パートナーから「もっと気持ちを表現してほしい」と求められる場面かもしれません。表現したい気持ちはあるのに、それが自然にできない。この葛藤が、関係性に影響を与えることも少なくありません。

相手との距離感に関する葛藤

回避型の方の多くが、関係性における距離感で深い葛藤を経験されています。

典型的な心の動きとしては

• 相手が近づいてくると不安や緊張を感じ、距離を置きたくなる
• でも、実際に距離ができると今度は寂しさを感じる
• 近づきたい気持ちと離れたい気持ちが同時に存在する
• この相反する感情の間で揺れ動き、疲れてしまう

例えば、こんな状況はよくあります。 パートナーと楽しい時間を過ごした後、急に一人になりたくなる。でも実際に一人になると、今度はパートナーに会いたくなる。ところが、また会う約束をすると、なんだか息苦しく感じてしまう…。

このような感情の揺れ動きは、回避型の方にとってはとても自然な反応なんです。決して、おかしなことではありません。ただ、この気持ちの波をパートナーに理解してもらうのは、なかなか難しい課題かもしれませんね。

大切なのは、このような自分の特徴を受け入れつつ、パートナーとの間で適切なコミュニケーションを図っていくこと。決して完璧な解決策はないかもしれませんが、お互いを理解し合いながら、二人にとって心地よい距離感を少しずつ探っていければいいんです。

恋愛関係を築き、維持するためのヒント

自分の愛着スタイルを理解する

まずは、自分の特徴を理解し、受け入れることから始めましょう。「自分はこういう傾向があるんだ」と理解することで、より適切な対処方法が見えてきます。

コミュニケーションの改善方法

• 少しずつ自分の気持ちを言葉にしてみる
• 相手に自分の特徴を伝える
• 困ったときは率直に相談する

これらを、無理のない範囲で実践してみましょう。

相手との適切な距離感の見つけ方

お互いが心地よい距離感を見つけることが大切です。時には「少し距離が必要」と伝えることも、健全な関係性を築く上で重要なスキルとなります。

まとめ

回避型の特徴は、決して「欠点」ではありません。むしろ、慎重に関係性を築けることは、時として大きな強みともなります。

焦る必要はありません。自分のペースで、少しずつ、安全な関係性を探索していけばいいんです。その過程で違和感を感じたら、カウンセラーなどの専門家に相談するのも良い選択肢ですよ。

皆さまの人間関係が、より心地よいものになっていきますように。一歩一歩の成長を、心より応援しております。

村田美咲

Buzzle編集長

東洋英和女学院大学人間科学部臨床心理コース卒業。
大学院進学後心理士および臨床心理士の資格を取得。現在は心理学に関してのライターとして活躍中。
一児の母であり、育児の観点からも愛着スタイルについて発信中です。